30代 女性 10年にも及ぶパニック障害

38歳 女性 症状:パニック障害

詳しい状況:10年ほど前から特に仕事が忙しい時を中心に、原因不明の不安感に苛まれることが増えてきた。

始めは「ストレスのせいかな?」と思ってやり過ごしてきたが、ある日不安感が高じて動悸が止まらなくなり、更に過呼吸に襲われ救急車で病院に運ばれる。

病院に着くころには発作も収まるので「抗不安薬」を処方され、不安感が出た時のみそれを服用していたが、その後不安感は増す一方でついには電車やバスに乗ることが出来なくなり、仕事中も発作が出るようになったため数回の休職を経て退職。

当院へは退職後にご来院。

 

 

初回

新しい場所が苦手なこともあり、ご両親とともにご来院。

施術をいきなり受けるのも不安があるので、初回は問診・検査・施術の概要説明のみで終了。

パニック障害のメカニズムや、それに対して当院がどのように対応していくかなどをお時間かけて丁寧に説明していった結果、表情はだいぶ安心した様子に変化。

翌日に改めて施術を行うことに。

↓パニック障害の詳しいメカニズムや当院での対処法はこちらをご覧ください。

パニック障害ページ

2回目

実質1回目の施術。

脳の神経伝達物質の乱れを解消するため、「トルクリリーステクニック」「ニューロオリキュロセラピー」の2つの施術を行う。

人や症状にもよるが、パニック障害に関しては初期の施術においてなるべく上記2つの刺激に絞りたいので、いわゆる背骨パキパキ(アジャストメント)や筋肉を緩める操作はあまり行わないか、凝りが強い人のみ部分的に行う。

タンパク質摂取の重要性を中心に、栄養指導も実施。

こちらは非常に大切なので、しっかりと行ってもらうよう指導。

3回目~14回目

施術の内容は基本的に2回目のものを踏襲。

最初の1ヶ月強は可能な限り週に2回の通院を提案。時々来られない週がありつつも、基本的にペースを守った通院をして頂く。

当初は施術日の夜に不安から長文の質問メールを頂くことも多かったが、全てに丁寧に変身した結果5、6回目くらいからはそのようなご連絡も来なくなり、納得感を持って安心して施術を受けられている模様。

1ヶ月近く経った10回目を過ぎるころには、それまで毎日のようにあったパニック発作が出ない日が3日に1日程度出てきたとのこと。

15回目~20回目

それまでの施術に加え、全身の筋肉の緩和操作やアジャストメント(関節ポキポキ)を行う。

施術頻度も週1回に減らし、空いた時間にウォーキングを中心とした運動を行ってもらう。

調子の良い昼間に1度、電車で当院まで通院。(それまでは車で送迎)

21回目~

施術回数を隔週に減らす。

社会的に衝撃が大きい事件(著名人の死去)などが生じられた日に、多少感情的に不安定な様子を見せることがあるものの、それを長く引きずることは無い。

パニック発作もこの頃にはほぼ起きなくなる。

ぞの後~現在

3ヶ月を超えるころには見違えるくらい元気になり、半年を迎えるころには電車に乗ることもだいぶ出来るようになってきた。

仕事も来院半年後に少しずつバイトから始め、出勤日数を徐々に増やしていく。

もう少し早く復帰することも出来たが、再発しては元も子もないということもあり、慎重に負荷を増やしていき、来院1年後には正社員として仕事復帰を果たす。

現在は月に1回、メンテナンス施術を行っているが発作はもう1年以上起きていない。

時折不安感にかられることはあるが、すぐに大丈夫と思えるようになったとのこと。

パニック障害は苦しい症状ですが、しっかりと施術を積みタンパク質を基本とした栄養摂取をしっかり行うことにより、多くの患者さんが快方に向かっています。

こちらの患者さんに関しては、当初から栄養に対する意識が高く、アドバイスの内容を基にご自分でも色々お調べになっていました。

そうした姿勢も症状の改善に深くかかわっていると思います。

パニック障害でお悩みの方はお一人で悩まず、是非お気軽に当院までご相談くださいね。

 

文責:アルテカイロプラクティック院長 前田彰

アルテカイロプラクティック