こんにちは、アルテカイロプラクティック院長の前田です。
前回のブログでお話した通り、今回から少しずつ姿勢をテーマについてお話していこうと思います。
1回目の今日のテーマは「理想的な姿勢について」です。
「良い姿勢を取れと言われるけど、そもそも良い姿勢ってどんな姿勢なの?」という疑問をお持ちの方も多いと思います。
実際、私が担当している放送大学の『姿勢と健康』の講義でもこのことについて必ず質問しますが、受講生の皆さんは大体自信なさそうに回答されます。
当たり前に知っているようでいて、実は知らない「理想的な姿勢」。早速その答えを見ていきましょう。
理想的な姿勢とは?
結論から言うと「極力身体に負担をかけない姿勢」のことを指します。
では極力身体に負担をかけない姿勢とはどんな姿勢かというと、「骨で立っていて極力筋肉に負担をかけないイメージの姿勢」です。
ここで「イメージ」と言ったのは、実際は抗重力筋といって重さを支える筋肉は存在するのですが、普通に生活をしているとそこまで細かい部分までイメージすることは難しいです。
なので、ここでは「骨で重さを支えているイメージ」だけ出来ていれば大丈夫です。
筋肉は重さを支えることが出来るようなイメージがありますが、筋肉(骨格筋)の主な働きは「伸び縮みすることで関節を動かすこと」であり、重さを下支えすることではないのです。
多くの方が筋肉をつけることで姿勢改善を行おうとします。もちろんそれも大切なのですが筋肉はつけるよりも柔軟性を付けることの方が姿勢改善においてはより大切です。
骨格模型で説明します
「骨で立っていられるイメージの姿勢と言うのは分かりました?でもやっぱりまだ具体的な状況がイメージできません」
そういう方のために今から骨格模型と生身の人間の画像を使って、理想的な姿勢について更に深堀りしていきますね。
画像は人間の全身骨格模型です。人間の身体は約200個の骨を組み合わせて写真のような形になっていますが、骨で立っている姿勢と言うのはこの骨格模型を一旦200個の骨に分解したところをイメージすると分かりやすいです。
分解した骨を「足→スネ→太ももの骨」と言った具合にまず下半身を組み立てて、その上に骨盤を載せます。次に背骨(24個で構成されています)を「腰→背中→首」と一つずつ組み上げていき、その上に頭蓋骨を載せて、そっと手を離した時にそのまま立っていられる状態が「骨で立っていられる姿勢」のイメージです。
何となく分かりましたか?
生身の人間で説明すると…
骨格模型で代替のイメージをつかんでもらったら、次は生身の人間の写真を使って説明していきましょう。
良い姿勢と言うのは横から見た際に「耳の穴・肩の頂点・大転子(足の付け根の外側にある骨が隆起した箇所)・外踝(そとくるぶし)」の4カ所が縦に一本に引いた線上に来ている状態と言われています。
ただ、当たり前ですが人間って自分の身体を横から見ることってなかなか難しいですよね?
ですので、ご自身でチェックするときにはもう少し簡単な方法があります。
こちらの写真のように壁を背にして「後頭部・背中・お尻・かかと」を壁につけます。こうすることにより、先述の「耳の穴・肩の頂点・大転子(足の付け根の外側にある骨が隆起した箇所)・外踝(そとくるぶし)」の4カ所が縦に一本に引いた線上に来ている状態が再現されます。
まとめ
ここまで理想的な姿勢についてご説明しましたが、何となくイメージはつかめましたか?
もちろん人間は動いたり座ったりしますので、立った時の姿勢だけでは説明として不十分なのですが、最初から色々言われても逆に混乱してしまうので、まずはこの「骨だけで立っていられるイメージの姿勢」を意識してもらうことが第一歩です。
理想的な姿勢の基本を押さえたところで、次回は「なぜ悪い姿勢は行けないのか?」と言うことについてご説明していきますね。
お電話ありがとうございます、
アルテカイロプラクティックでございます。