50代 女性 電車に乗れないパニック障害

53歳 女性 症状:パニック障害が酷く、電車(特に地下鉄)バス等に乗れない

詳しい状況:数年前から通勤時に満員電車に乗ると、動悸がすることが増えてきた。当初は疲れかストレスのせいだと思いだましだまし通勤を続けていたがある日車内で過呼吸になり、それ以降電車に乗ることが出来なくなり休職を余儀なくされる。病院へ行き「パニック障害」と診断されたが投薬以外にも何かやれることが無いかと考え、ネットで当院を探して来院。

初回~12回目

インサイトディスカバリーにて検査を行う。

パニック障害の方は交感神経が強くなり、非常に筋肉が固いという結果を示すことが多いがこちらの方の場合もパニック障害の方に特有な筋肉の硬さが検査結果で見られた。

関節矯正に対する不安も訴えていたので、トルクリリーステクニック並びにニューロオリキュロセラピーのみを使用した施術を行い、脳の神経伝達物質の循環を正常化させることに主眼を置き施術。(12回目まで週2ペースで同様の施術)

同時に脳の神経伝達物質の原材料となるたんぱく質を積極的に摂取してもらうためにプロテインの摂取を推奨。神経伝達物質を作る際に補酵素の役割を果たす鉄サプリも紹介。

13回目~18回目

最初の1ヶ月程度は目覚ましい変化は無かったものの、12回目施術時にインサイトディスカバリーで検査したところ初回検査時に比べ数値が大幅に改善していた。

その後しばらくしてから日常の中で不安感を感じることが減ったことを自覚。

電車やバスにはまだ乗るのが怖いものの、突然襲ってくる正体不明の恐怖感が減っただけでもだいぶ楽になったとのこと。

16回目施術後に近場の学芸大学~都立大学間(←高架で見晴らしの良い区間なのでパニック障害の方でも比較的抵抗感少なく電車に乗れる)の1駅のみ電車に乗ることが出来た。

施術自体は引き続きトルクリリーステクニックとニューロオリキュロセラピーがメインだが、14回目より全身の凝りが強いため、筋肉の施術を開始。

19回目~24回目

3ヶ月めに入り明らかに目つきが変わってきた。これはパニック障害に限らないが人間の身体は3ヶ月で細胞が約半分入れ替わるため、難しい症状でも大体それくらいから変化が出てくる方は多い。

施術もこのころからアジャストメント(関節矯正)も用いる。呼吸が深くなったとの自覚あり。

リハビリを兼ねて近場から電車のみならずバスへの乗車も試みる。

 

25回目~28回目

空いている時間帯ではあるが、会社(個人情報もあるので詳細は書けないが、東京駅方面)まで行けたとのこと。

時短で少しずつなら復帰できそうとのことで会社とも協議し、朝晩の混雑時間帯に被らない時間外で徐々に出勤を再開。

まだ地下鉄は怖くて乗れないが(会社の最寄り駅は地下鉄)、これも休みの日にリハビリ代わりに乗ってみるとのこと。

29回目~32回目

調子の良い日には地下鉄でも出勤できるようになった。

以前は地下鉄に乗ろうとすると「大きい地震が起きるかも…」という根拠のない不安が襲ってきたが、今はそれが一瞬頭をよぎっても「そんなこと考えても仕方ないか…」と割り切れるようになったとのこと。

現在(継続メンテナンス中)

その後、地下鉄にも普通に乗れるようになり、フルタイムでの勤務も可能に。

パニック障害は不安を感じる脳の部位が過剰に働いてしまうという脳の特性が影響しているため、再発を予防するために現在も月1回程度のメンテナンス施術を行っている。

プロテイン等の栄養療法も継続中。

パニック障害は先述の通り脳の特性が影響しているだけでなく、おかしいなと思っても頑張り続けてしまい、過呼吸などの症状が出て病院に駆け込むころにはだいぶ悪化している方は多いです。

その為、施術期間もある程度長くなりやすいですが定期的な施術と栄養のアドバイスをキッチリと守ってもらえると比較的楽になる方が多い印象です。

薬物療法ももちろん良いですが、神経療法であるカイロプラクティックにもお手伝いできることは意外と多くあります。

パニック障害でお悩みの方は是非お気軽にご相談くださいね。

 

文責:アルテカイロプラクティック院長 前田彰

この記事を書いた人

前田  彰(まえだ あきら)

 

学芸大学の整体院 アルテカイロプラクティック 院長 日本カイロプラクティック医学協会認定カイロプラクター

 

当院の基本理念である「患者様の痛みを取るだけでなく、QOL(生活の質)も向上し、やりたいことをとことん楽しめる、健康で活き活きとした人生をお送りいただくこと」を実現すべく日々の施術に邁進しています。

 

昭和53年6月26日生まれ 千葉県野田市出身 血液型AB型

(学芸大学に開業して16年半)

 

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アルテカイロプラクティック